顔から火を噴くイタイ思い出
恋愛に関して若い頃は、とにかく自分の気持ち優先で、今思えばかなり『イタイ』ことをやってきたと思う。
例えば、中学時代は有名人に夢中になった挙句、彼が結婚すると言う報道がされるやいなや、私は本人に告白の手紙を送った。当時の私は本気で、そうすれば相手が振り向いてくれると思っていたのである。一体全体、どうしたらそういう思考回路になっていたのか、私にもサッパリと分からない。
高校時代は学校の先生に熱を上げていた。美術部の顧問の先生で、私は時々美術準備室に忍び込み、放置された先生の絵の具皿や筆を、コッソリ洗っておいたりした。これも、今思えば『コワイ』の一言である。
バレンタインデーには、もちろん手作りのチョコレートと、手編みのマフラーという、迷惑極まりない贈り物をした記憶がある。
きっと先生は『もう、早く卒業していなくなってくれぇ』と言う気持ちだっただろう。
社会人になると、私は同じ職場の人に恋をした。彼の持っているのと同じCDを買ったり、彼の住むあたりを車でぐるぐる回ってみたりして、一歩間違えばストーカーだ。
職場の先輩に協力してもらって告白もしたが、これも相手にとっては、周りから固めようとする、もの凄く迷惑なパターンである。結局、彼には振られてしまったが、その時に私がとった行動は、今考えても顔から火を噴くほど恥ずかしい。
彼のお気に入りのアーティストのCDから、自分の切ない気持ちを代弁してくれそうなラブソングをピックアップしてオリジナルテープを作り、彼に渡したのだ。
完全に、自己陶酔。悲劇のヒロインである。
あの頃の私に言えるのなら、『恥ずかしい事はやめなさいっ!』と言いたい。
けれど、若い頃の恋愛というのはそんなものなのかもしれない。夢中になって周りが見えなくなって、恥ずかしい事やイタイ事をしてしまう。ある意味、もの凄くパワーがあったのかもしれない。
年齢を重ねるごとに、周りのことが気になりだして、思い切った行動が取れなくなっていく。時々、電車の中で聞こえてくる女子高生達の恋愛話は、もの凄く恥ずかしいけれど、ちょっと